四万温泉 探四万懐四万 〜探してみませんか 心の故郷 懐かしい情景〜
メインphoto
キャッチコピー
「もっと四万温泉の懐かしい情景をお伝えしたい……」
「るるぶ群馬09」四万温泉の広告企画ページに掲載された
14件の宿(下記)の熱い思いが募り、
独自のホームページ運営を行うことになりました。
柏屋・四萬館・四万グランドホテル・四万たむら・四万やまぐち館・鐘寿館・
積善館・長静館・鶴屋・豊島屋・なかざわ旅館・花の坊・三木屋旅館・山ばと
(アイウエオ順)
●更新は年3回(11月・2月・5月)を予定しております。
1人でも多くの皆さんに、四万温泉の懐かしい情報が伝われば幸いです。
旅行誌「るるぶ群馬09」と併せ、素敵な旅のご案内が出来ればいいと思っております。
歴史タイトル
【ぶらり散歩のタイムマシーン】
歴史上左
歴史上中
歴史上右
今もバスの終点に
なっているところです。
四万温泉の有名な赤い橋は
今に続いています。
名物女将さんの宿は
この頃からにぎやかです。
歴史下左
歴史下中
歴史下右
かやぶき屋根を現代まで
守り続けています。
この頃から少し大胆な入浴の
仕方をしているようです。
分かれ道を左に入って行くと
共同浴場へと続いています。
写真は、四万の懐かしい風景です。現在も当時の趣が残されています。 プリンターでプリントアウトしたものを
持って来て、 これらの写真は、どこの場所か探してみてください。 きっと懐かしい風情を体感できるはずです。
歳時記タイトル
【冬の四万〜温泉宿の主人がささやく謎のひとり言〜】

●これを読んで四万に来れば、ほのぼの気分で、旅がもっと楽しくなる。

一、 野生のいのしし肉を使った「あがししコロッケ」をほおばると、
   足が速くなった気がする。
   あがししコロッケバガーもあるので、食べれるお店を探してみて。

二、 四万温泉のつりぼりで魚を釣っている人を見ると、
   近くのお店で「おっきりこみ(うどんのような食べ物)」を
   2倍おいしく食べられるかも。やってない日もあるので気をつけて。
   おいしい釣堀まで散歩してみて。

三、 寒い夜に、日本酒「金星」を熱燗で飲んで、まったり気分で眠りにつくと、
   嫌なことを忘れられるかも。   
四、 お蕎麦屋さんで「鍋焼きうどん」を注文すると、
   出てくるのを待っている時間で、いいアイデアが出てきたりする。
   7件ぐらいあるお蕎麦屋さんで、不思議体験を味わってみて。

五、 冬の露天風呂で、少し我慢して体を冷やしてから、
   お湯に浸かると、丈夫な体になる人もいる。
   共同浴場・山口露天風呂は温度の違う湯があるから、
   挙動不審な入り方を試してみて。

六、 冬の星空を、大好きな人と眺めていると、
   王子様みたいなかわいい子が授かることもある
   第三小学校だった建物の付近に、きれいな星が見えるところがあります。
   天候と相談しながら、暗い夜道は気をつけて。

七、 おおみそか、稲包神社にお参りに行くと、
   身が引き締まり、そのままダイエット効果もあるらしい。
   もしかしたら「あまざけ」が飲めるかも。甘い誘惑はつきないものです。

八、 いい「初夢」を見る方法、泊まった宿のパンフレットを枕の下に置いて眠ると、
   のぞみ通りの夢が見られるらしい。
   あまり期待せず、リラックスするのがコツです。
   もしも夢が見られなくても、怒らず勘弁して下さい。

九、 1月14日、町の何ヵ所かで行われる「鳥追い祭り」を見かけると、
   一年中おおらかな気分でいられるらしい。
   大きな太鼓の音を聴いて、運が良ければお団子を食べて、
   何かいいきっかけが見つかるかもしれません。

十、 大寒の日、日向見薬師の前に行くと、
   笹でお湯をまく「湯立て」という儀式が見られます。
   先着順で、「お札」がもらえるかも。
   四万の人々のあたたかい風情が感じられます。一緒に体感してみて。

注)あくまで旅館の主人の主観です。なんとなく信じてみてください。

●次回は「春」のお話です。まだまだ続く謎のひとり言をご期待下さい。
旅人タイトル
【第2話/探しものはなんだろう。ある青年の自分発見旅行】

写真専門学校に通う僕は、ただいま卒業制作の写真作品を作っている。 色々な物と出くわしたい、何かを探したい、そんな想いで日々を送っている。 卒業制作というのは、大学で言う卒業論文みたいなもので。 僕らは、ひとつのテーマをもとに、ひとつの写真の世界を作り上げなくてはならない。 来年3月に卒業するためには、ひとつの作品を完成させなくては、留年してしまう。 何枚かの組写真で、ひとつの物語を完成させなければ。 高校生の時から、街のスナップ写真を撮っている。

心を映し出す風景「心象風景」なんてものを撮影してきた。 路地裏に置きっぱなしのバケツとか、はがれかけたポスターとか、 大きな木にとまる一羽のカラスとか、そんなものばかり撮影してきた。
僕にとっての心の風景は、幼い頃見た懐かしい情緒を感じさせる風景だ。

ただ、こんな写真を撮っているだけででは、将来生活をしていけないのは解っている。 本当は写真集なんかを作る、作家にでもなりたいのだが。 卒業後は、旅行関係の広告を制作する会社に入ることが決まっている。 ふらふらとジプシーみたいに写真家きどりをしている人もいるだろう。 その人はその人でいいが。僕はそんなのは嫌だ。 写真家もいいけれど、その前に一人前の人間になりたい。 おそらくそれを決めたのも、僕がこんな写真を撮影してきたからかもしれない。

うちの両親は仕事が忙しく、家族旅行なんてほとんどしなかった。 小学校を卒業する頃、家族でどこかの温泉に行った。 きれいな川が流れていて、味のある温泉街なんかがある所だった。 そこが、どこの温泉地かは忘れてしまったが。 今、猛烈にそこに行きたくなって。どこか場所はわからないけど、旅に出た。 本屋で見かけた旅行雑誌の「探四万」というキーワードを信じて、四万温泉にやってきた。 電車とバスを乗り継いで、辿り着いた。さっそく、カメラを首からぶら下げて、散歩を始めた。 いつものようにファインダーを覗きながら、シャッターを切り続けていく。 すこしセピア調に感じる風景に酔いしれる。遠くで音が聞こえてきた。 「ずーる、ずーる、鼻水ずーる」これは、僕が幼い頃、親父がふざけて歌っていたフレーズだ。 普段は真面目な親父だったが、僕が笑うと何回もその歌を歌い。 調子に乗って、僕はそれに合わせて鼻をこする踊りをした。 そしてその後、おふくろから「もう、汚いからやめなさい」と怒られるのが、いつものパターンだった。 心に残る風景には、せつなくて忘れられない、音や匂いがついてくる。

ずいぶん歩いて足が痛くなり、商店街のベンチに腰をおろした。 そこから見える建物と建物の間に、人影が見えた。 そのシルエットにズームしてみた。エプロンをした女性が立っていた。 さらにズームしてみると、小さな少年がとなりに座っていた。 「新しい靴なんだから、くつづれするから、バンソコもっていきなさい」 「そんなのいらないよ」二人の会話が聞こえた。 少年が走っていく、その姿をそっと見守る女性。いつか見たことのある風景だ。 というか、いつか経験した風景だ。 そういえば自分のおふくろも心配性で、いつも僕のことを気使ってくれた。 出来の悪い僕は、ずいぶん迷惑をかけた。 以前、いきおいで「戦場カメラマンになりたい」と言った時も、 「そんなのは、誰かに任せておきなさい」そう言って泣いたこともある。 過去をさまようように歩いたこの街には、独特の時間が流れている。 大切にとっておきたい、これからも残していきたい情景が広がっている。 これで気が済んだわけではないが、すっきりするだけの撮影は出来た。 結局、自分の居場所を探していたことがはっきりした。 カメラのデータにも、僕の心にも何かが残った。

日が暮れてきた。 今日撮った写真は、今までの自分の人生をふりかえる写真になった気がする。うちに帰ろう。 帰りの電車の中で、なぜだか嬉しくなって、涙が出てきた。 人にばれないように、目をつぶっていたら、眠ってしまった。

何かを探し続けたら、若かりし頃の両親と出会った。 それは、これからの自分自身だったかもしれない。 親父もおふくろも、必死に働いて僕を育ててくれた。 今までお礼なんて言ったこともないが、何か言うのは照れ臭いから。 貯めたバイトのお金で成人式の日にでも、もう一度、四万温泉に来てみよう。 今度は泊まりで。両親を招待しよう。 懐かしい「ずーる、ずーる」というフレーズに出会えるかもしれない。

●次回第3話も、ちょっと懐かしい旅日記を予定しています。
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●さらに詳しい内容は『るるぶ群馬 09』をご覧ください。